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円形脱毛症の治療~完治体験談!オススメサプリメント、シャンプー、皮膚科など

治療

治療
治療は通常、皮膚科で行う。一部の大学病院(順天堂大学医学部附属順天堂医院など)では脱毛専用の外来が設けられており、また何年も続く重度の汎発型の場合は1ヶ月程度の入院治療によって良好な結果が得られることが多い。日本皮膚科学会より治療ガイドラインが発表されている。ガイドラインはあくまで一定の治療の目安であって各医師がこのガイドラインにしばられるものではない。

尚、「円形脱毛症」と「治療」で検索すると様々な医療機関がヒットするが、円形脱毛症の治療そのものが対処療法であり、根本的な治療方法が確立されていない。治療方法は下記のとおりである故、噂、やネット検索で名医と言われているところに、わざわざ遠方より通院する意味があまりない。(東京医科大学病院皮膚科では、最初に円形脱毛症は治らないと断言される。)患者自身が生活バターン、体調をよく見直す事で改善される場合もある。親身になって治療をしてくれる通いやすいところに通院したほうが、精神的にも楽であり負担も少ない。心にゆとりを持ちストレスフリーをできるだけ心がけたい。英国ネイチャーによると 「円形脱毛症に遺伝子が関連-新しい治療法に道開く可能性」とした論文(日本語訳)が掲載されている。(その他を参照。)ただし、根本治療がないのは高血圧、糖尿病など内科疾患も同じであり、円形脱毛症に限ったことではない。再発のない患者は病院を再来しないため、本当に治ったのか治らないのかを証明する効果的な研究方法がなく、治らない、という断言そのもののエビデンスもない。

セファランチン
セファランチンが健保適用であり、内服ないし静注が行われる。効果の機序は各種報告されているが、はっきりしていないこともおおい。本邦独自の治療法であり、海外ではほとんど採用されていない。

ステロイド
軽度の単発型では通常は外用ステロイド剤(塗り薬)が処方される。しかし、炎症が起こっているのは皮膚内部の毛包であり、外用ステロイドの病巣レベルまでの浸透性はさして高くないため、塗り薬の効果はいまひとつの観がある。そのため、効果のある治療法としてはステロイドの局所注射や内服ステロイド剤の投与が行われており、内服ステロイド剤は重度の汎発型であっても大幅な改善が見られる。また発症半年以内であればステロイドパルス療法などが効果を示すという学術論文があるが、限られた施設で行われるべきである。自己免疫反応を引き起こすリンパ球の産生を押さえるためにステロイド内服をするのであり、ステロイド内服を中止すると再発することが多いがこれはやむを得ぬことである。これは他の自己免疫疾患(膠原病など)と同様である。慢性化した病変部ではリンパ球浸潤が少ない症例も多く、この場合ステロイドは有効ではない。

なお、長期にわたるステロイドの内服は胃潰瘍、骨粗鬆症など全身的な副作用のリスクがあるため、定期的な検査を行い、副作用の程度を確認する必要がある。また少量に留めることが多い。

免疫抑制剤
免疫抑制剤には、毛根を攻撃するリンパ球を減らす効果が期待されるが、シクロスポリンの効果は有効であるとの報告と無効であるとの報告があり、効果は定まっていない。またタクロリムスの外用は無効である。よって免疫抑制剤の円形脱毛症に対する効果は確立しておらず、円形脱毛症治療ガイドラインでは推奨されていない。

PUVA療法
PUVA療法は紫外線を使った治療方法で、病巣部分にあてる事によって過剰化したリンパ球の抑制に効果がある。入院治療ではステロイドを内服の上、オクソラレン(メトキサレン、8-MOP)を内服し2時間後に紫外線を全身に照射させる方法がメインの治療法としてよく使われており、外来では難しい全身治療で効果を発揮する。現在、浜松医科大学、順天堂大学を中心に行われている。効果の機序は、治療後に末梢血と組織に調節性T細胞が増加するとの学術論文がある。平成22年現在、オクソラレン錠(大正製薬)の市場への販売が停止しており、内服PUVA療法が施行できない状況となっている。その原因として溶解性が一定でないことによるとのことである。

局所免疫療法
局所免疫療法(かぶれ療法)は、スクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)などを用いて人工的にかぶれさせ、毛根を攻撃するリンパ球などの免疫反応を変化させる治療法で、比較的副作用が少なく小児にも適応となる治療として日本でも徐々に普及してきている。ただしアトピー皮膚炎が併発している場合、悪化する可能性があるほか、ステロイド療法やPUVA療法など他の多くの治療法との併用は出来ない。

その他の治療法
液体窒素療法、ドライアイス療法、鍼灸治療、漢方薬療法、塩化カルプロニウム外用などがある。これらは欧米ではほとんど行われておらず、またエビデンスレベルも低いため、ガイドラインでの推奨度は高くない


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